得意科目 favorite subject 2004 8 26
これは、以前にも書きましたが、
もう一度、復習の意味で書きます。
株式市場で勝つには、得意科目(得意銘柄)を持つことです。
決して、苦手な科目や不慣れな科目(銘柄)で勝負しないことです。
しかし、現状では、みんな、得意科目を作らず、
不慣れな科目(銘柄)で勝負している姿を見かけます。
注意しておきますが、
株式市場で、不得意科目を克服しようとすると
お金が、いくらあっても足りません。
これは、多くの人が、学生時代に、
先生から、不得意科目を克服しなさいと、繰り返し言われてきたからでしょう。
しかし、株式投資は、学校の勉強とは違います。
株式投資は、あくまでも得意科目で勝負すべきです。
あちこちの銘柄に浮気している個人投資家をよく見かけますが、
これは、不得意科目を克服しているようなものです。
あくまでも、誰にも負けない得意科目を作ってから、
いろいろな銘柄に手を出すべきなのです。
極端なことを言えば、一つの銘柄だけしか手がけない投資家もいるのです。
上昇基調の時は、買いで儲け、下降基調の時は、信用売りで儲けるのです。
こうした投資家は、その銘柄の癖や動きを、よく知っていますので、
十分、儲けられるのです。
ですから、銘柄は、一つで十分なのです。
別の言い方をすれば、こういうことです。
たとえば、大切な客が来るので、おいしい家庭料理を食べてもらおうとして、
包丁を買い換えたり、まな板を新しくしたり、鍋を新しくする人がいます。
そして、メニューは、いいところを見せようとして、
高価な食材を使って、新しい料理に挑戦します。
しかし、これは、素人のやることです。
プロならば、使い慣れた「包丁、まな板、鍋」で、
使い慣れた食材を使って、
得意な料理のなかで、しかも、暗記するほど、何度も作っている料理を出します。
私は、写真を撮るのが好きで、よくデジタルカメラを使っていますが、
他人から写真を頼まれた時には、スライドフィルムで、従来型の一眼レフカメラを使います。
つまり、これならば、長年、使い込んでいて、
カメラやフィルムの癖を知っていますから、安定的で確実に写真を撮ることができるのです。